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Re:lei*ray

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恋の最小単位

*BOOK

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『恋の最小単位』


5月スパコミ、【東5は25a Re:lei*ray】にて頒布します、雨子個人小説本です。

オンデマンド印刷/カラー表紙/新書サイズ36P/\400


表紙絵はいつもどおりの瓶人さん、ありがとう!

CPは滝林、R18です。少女漫画のような絵を描いてくれと頼んだのに、中身はノンケ×ゲイがテーマのいろいろとアレな話になってます。 ***

この本もイベント後に自家通販する予定です。







↓↓ 以下サンプル



***



ミニマム・ユニット
ノンケ滝川さんが林さんに×××されて林さんを意識してしまう話


ミニチュア・サナトリウム
恋人同士が一緒にお風呂に入ってイチャイチャする話





   ◇ 恋の最小単位 ◇


【ミニマム・ユニット】


 
「ウソだろ……勘弁してくれよ」

 目覚める前に見ていた夢のことなんて、全て気持ちよくスルーするつもりでいたのだ。仕事のことより何より、望んでもいない実生活のハプニングの方がよっぽど面倒くさい。今度こそどうしようもなく機嫌が悪くなる。十代の頃みたいに、事件を楽しむ余裕なんてないのだ。そう、事件としか言い様のない出来事だった。

「違う…これはそういうのじゃない…下半身がバカになるくらいショッキングだっただけだ…相手があのリンだから仕方がないんだ」

 自分の身に降りかかることを、不運も幸運も全て、面白おかしく周りに話していた時代がなつかしい。そういえば、気の合う友人と最後に飲んだのはいつだろう。いや、こんな事はショッキングすぎてどんなに親しい友人にも話せない。

 まだ暗い部屋の中で、言葉通り頭を抱える。カーテンを開けられるまで、あと何分かかるか分からなかった。




 * * *

 あの日ぶつけた腰の骨がまだ痛い。あんな場所に行ったのは、大きなイベントの打ち上げがあり、その二次会だったか三次会だったか忘れたが、そっちの気がある知り合いに半ば無理矢理連れていかれたからだ。アーティストにはありがちなので特に偏見はない、かといって興味も無い。どうして断らなかったのか、今さら悔やんでも遅いが、変なところで気を使う自分の性格が憎らしい。
 ランプが妙に赤らんでいる、化粧板などではなく高級そうな木のカウンターの黒さが際立っていた。マイノリティな人間のたまり場と聞いて気後れしていたが、好奇心を隠せなかったのも確かだ。靴音が響いた、店内を見渡す。勝手を知っている連れに導かれてボックス席に行こうとした時に、あいつの姿を見つけてしまった。林興徐はカウンター席に座っていた、ボヘミアグラスのロックという手元が、嫌味なくらい似合っている。

 あぁ、慣れている。すぐにそう悟った。可笑しくもないのに顔が勝手に笑ったまま固まる。奴はまだ俺には気づいていないらしく、静かにグラスを傾けている。ネクタイをしていないことに気がついた。いつものようなジャケットだが、開襟したシャツが涼しそうだ。これでネックレスでもつけていれば、結構悪い男風になるなと冷静に観察している自分がいる。


「この人ノンケ?」

 ほぼ初対面の人間たちが、俺について勝手な感想を述べていた。知りたくもなかったが、ノンケという言葉の意味も知る。
 最初はおふざけでそんな会話から始まったが、その後は引き気味の俺に一応遠慮してくれたのか、バンドの愚痴と話題の楽器の話で盛り上がった。しばらく飲んでいたらリンの存在もほぼ意識から消える。煙草の煙が充満する。タンブラーの中で、緑色をしたアルコールが静かに溶けていった。




 * * *

反射が間に合わない。乾いた唇の感触を感じた、本当に馬鹿げている、目を閉じることも出来なかった。

「ちょ、」

 長身の後ろで知らない若者が腕組をする。どうして見物しているのか、さっさと出て行けばいい。

「…それで?」
「そういう事なので、迷惑です」

 流暢な日本語にさえイラつく。けれど腕を掴まれたままで、どうにも対応できなかった。

「嘘っぽい…ソレ、こっちじゃないでしょ」

 ソレと呼ばれたのは俺だろうか。こっちもアッチも無い。ごく一般人の俺を巻き込まないでほしい、そろそろ殴ってもいいだろうか。

「…では、気が済むまで見ていきなさい」

 骨っぽい手が俺の首に触れて、ぞくりとする。もう一度が唇が合わさり、今度は柔らかい粘膜に侵入されて、殴るどころではなかった。




 * * *

意識のどこかで、舌を冷静に検分する。悔しいことに、薄くどこかヒヤリとしていて、俺の好みの味だった。林の肌が案外きめ細かくて、女性のようだったからかもしれない。嫌悪感が沸かない理由は知りたくもない。少し調子にのりすぎた自覚はあった。目が開く、視線が合う、林は何故か怒ったような瞳をしている。次の瞬間には顔が離れて、長身がしゃがんだ。

「おいおい、流石に」
「……」
「本気かよ…っ」




 * * *

透き通っている白目、けれど確かに熱をもっていて。その色を見ていると、どうしようもなく苛々してしまい、自分の屹立した器官が暴力的に膨らんだ。

「…っ、あとで、一発殴るからな」
「…ぅ、ぐ……ん、んっ……」

 了承という意味だろうか、こくこく頷いた口元が、見ているこっちが嘔吐きそうなほど深くしゃぶりつく。涙が出るくらい苦しいのなら、こんな事やめればいい。どうしてお前が気持ちよさそうな声を出す。目が離せない自分も大概だった。
 生理的なものだろう、つたいおちた涙ごと頬を軽く引っ掻いて、うっすら赤く染まりかけている耳に爪をたてた。喉の奥で小さく鳴いたのが聞こえた。




 * * *

きちんと喉元までネクタイをしめた男しか、そこにはいない。結局、逃げるように渋谷をあとにした俺のことを誰も知らない。

「あれ、これって……もしかして、ヤり逃げって、や、つ……?」

 禁断の言葉を独り言にした途端、目眩がして頭を振った俺の耳に嫌な音がとどく。

「うわっ!!」

音と煙、悪い匂い、空焚きされたケトルが、ぶすぶす文句を言っている。慌てて火を消し、大きく溜め息をついた。
窓を見る、のどかに雲が流れている。コーヒーは外に飲みに行こう、そしてもう忘れる。これしきのこと、水に流そう。そう決意して、適当につかんだ灰色のパーカーに袖を通した。




 * * *

 紅茶にレモンなんか浮かべて飲んでいることにも腹が立つ。俺より先に店内にいたリンは、すでに朝食を終えたのだろうか。

「…どうぞ」
「は?」
「どうぞ、殴ってください」

 店内がシンと静まりかえった。観葉植物の向こう側も、カウンターの中のマスターも。どいつもこいつも、他人事だと思って。

「……リン、もはや殴っても解決しない気がしてきた」
「では、金銭で解決したいのでしょうか」

 これだから日本人はとでも言いたげに、リンが眉をしかめる。

「貴方は何に怒っているのですか。私に何を求めているのですか」

 表現がストレートすぎて、見事だった。そのとおりだ、俺は何に苛々しているのだろう。どうしてこんなにリンに腹が立つのか。考えれば考えるほど、深みにはまるような一週間だった。実はこれはそういう罠なのかと、変な疑いをもつほど混乱している。
 あの夜見た光景、透き通った白目を思い出す。馴れ馴れしくこいつに触れていた金髪を、突然合わさった唇の冷たさを。名前も知らない生意気そうな若者の顔と、嘔吐きそうになりながら懸命に俺を咥えていた顔が、交互にフラッシュバックする。最高にムカついているのに、良くない熱までよみがえってきそうだ。




 * * *

そうだ、これは仕返しだったと思い出す。だったら徹底的にやりたいし、少しくらい耐えてくれた方が、やりがいがある。

 口を塞いだ手から、ふぅふぅと吐息が漏れている。無視しようとするので強めに耳を噛むと、ちいさく声を上げた。もう一度、小声で名前を囁いて、綺麗な耳朶に舌を這わせる。できるだけ音が卑猥に響くように。聴覚から彼を追い詰めていくと、カクカク震えながら、膝が俺の言うことに従った。

「勃ってる」
「…分かっています」
「いや、分かってないだろ」

 先ほど弱く触れただけの乳首を、服の上から強い力でつまんだ。そのままひねり上げ、大きくビクついた体を笑いながら、爪をたてて弾く。

「…ッ、う、あぁ」
「もうぱんぱんだし、あ、いま……濡れたな」
 
 囁く声から逃げるように首を振る、それを許さずに、服の上からあちこち体を弄りながら、その状況を耳元で笑い続けた。




 * * *


【ミニチュア・サナトリウム】


日本人は世界でも類を見ないくらい、風呂好きの人種だろう。その代表であるような男が、目の前でくつろいでいる。いつもどうして二人で風呂に入りたがるのだろうか。


裸の膝がぶつかる、とろりとした波紋が広がって、視線が合う。


指の間にまで泡が満ち、ふたふたと白い泡がしたたり落ちていく。そんなところまで念入りに洗おうとするくせに、腕よりこちら側には触れてこない。

「あなたは、雨は…」
「おれ?降られなかったよ」
「そうですか」

静けさ、ろうそくの灯、とろけた泡の感触。こんなに静かな気持ちになるのに、心臓の音はやまない、それがとてもあたたかい。

名前を呼ぼうか、考えて、そうしない。

私の腕で遊んでいた彼は、指に泡をぬりつけるのをやめて、唐突に口に含んだ。人差し指が、ぽてりと厚い舌に触れる。

「なにを、」
「白くて、うまそうだと思って」
「どうでした?」
「…おいしくない」

苦い洗剤の味がすると言った、そのしかめ面に、こらえきれず吹き出した。

「笑うの、上手だな」
「…今まで下手でしたか?」
「いや…、ずっと上手だったんだよな、リンは、」

俺が気づいていなかっただけで。

そう続けられた言葉、石鹸ですべる指と指が絡む、名前を耳元で囁かれる。あわさった唇が柔らかすぎて、体感温度が40℃をこえた。自分の笑顔を、自分で見ることはできない。




* * *

5/3 SCC22 FUYUMIX!
【東5は25a Re:lei*ray】
『恋の最小単位』
実際は新書サイズ・縦書き2段組です。
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プロフィール

レレレ@今はボカロ

Author:レレレ@今はボカロ
よろずジャンルで二次創作を行っています♪
「Re:lei*ray」と書いて「レレレ」とよみます^^
構成員は「びんと」「琳(りん)」「雨子(うこ)」の3人。
関東を中心に活動中、詳しくはABOUTページをご覧下さい!

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